「地域の材を使ったツールで地域の子どもを育てたい」「イベントで気軽に使えるツールが欲しい」そんな声に応えました。最低４本の柱で簡単に遊び場がつくれて、樹種もえらばず、 加工も少なく、持ち運びができるという優れもの。簡潔なデザイン、少し急な滑り台、自分で組み立てられる壁、黒板、ホワイトボードなどのしかけは、私たちから子どもに向けた新しい挑戦です。子どもが主体的に、自律的に遊び、学ぶ原点、「あしば」としてこの遊具が活用されることを期待しています。現在、埼玉県農林公園内の「木育ひろば」に設置されている他、イベント用に貸し出しも行っています。

子どもは回遊する生き物なのではないか？と生まれた木の遊び場。滑り板の傾斜は人生の 初試練。冒険して、隠れて、登って、繰り返して。子どもたちはちょっとドキドキと体験しながら、 生きる力を身につけていきます。現在は、埼玉県飯能市の「市民活動センター」に設置されています。

軽くて運びやすい国産針葉樹で作られたハコブロックは、園児・保育士のアクティビティ、クリエイティビティを誘発します。狭小の保育施設においても多様な遊びを展開できます。ブロックを積み立体造形をつくる。ブロックと板で空間をつくる。そして、運ぶための道具、テーブルや椅子などの家具にもなります。さまざまなシーンをつくりだすハコブロックは、日常の動作と遊びを繋げます。

木王（MOKU KING）は、木と森をテーマにしたカードゲームです。中学、高校生を対象として、木のことや森のことなどを楽しみながら学べるツールを目指しました。

森林、林業、利用、そして応援団、４種類のカードを駆使して、究極の林業王を目指すものです。
カードに取り上げられたひと、もの、ことにまつわる様々なスキルを使い、相手により大きな攻撃を加えます。ただし、攻撃を最大化させるためには、カードそしてカード同士のつながりの理解がとても大事になります。

木王に登場する人々、森林や出来事などは、すべて実際に存在するものばかりです。日本列島に広がる豊かな森々、木材が使われた建物、そしてそれを支えるユニークだけど、真剣な人たち。日本の森が豊かでありつづけるために、知っておきたい（知って欲しい）いろいろなことが、取り上げられています。
基本的にはダウンロードをして使ってもらうことを想定していますが、実費での頒布も行っています。詳しくは「木育・森育楽会」サイト内の「木王」ページをご覧ください。

https://www.mokumori-gakkai.org/mokuking/

「まちの木育スペースWoods ON」は、埼玉の木をふんだんに使った乳幼児とママパパのためのあそびの空間です。埼玉県内で活躍する木に関わるアクターを中心に進められてきた埼玉発のデザインプロジェクトです。2017年4月から、6ヶ月にわたる活発な議論を経て、このスペースが出来上がりました。自然素材の木材の良さを生かした空間には、森林、林業の再生に向けた木材利用推進の拡大への期待と、子どもの健やかな育ちを支えるという期待を込めています。いわば、子育て支援と木材利用マーケティングを組み合わせた新しい試みです。

深谷市にある、埼玉県農林公園内の木材文化館をリニューアルし、「木育ひろば」が2018年に生まれました。当法人ではこの広場の監修、スペースデザイン、ツールの導入などを行い、運営にも携わっています。

天井高い広々とした空間に、埼玉の木でつくられた木育ツールが並び、4種類の木が使われ肌ざわりの違いが楽しめるつみきひろば、屋台風の展示台に埼玉のおもちゃ作家の木のおもちゃが置かれています。他にも木玉のプール、ひとつぼキャビンなど趣向を凝らしたあそび場がたくさん。子供が体を思い切り動かせる、室内木育空間です。農林公園のイベント開催に合わせて、木のジャングルジムの組み立て・解体体験や箸づくりワークショップなども開催されます。